付き合い当初は優しく、「この人と結婚する!」と親にも言っていた頃が懐かしい……。
今や、気づけば彼氏の顔色を伺う日々。と言うのも、彼氏からの暴力に怯える日々だから、なんて人もいるんです。
「何とかして訴えたい! 警察につかまえてほしい」
そう願うも、警察から完全にスルーされた人も多いんです。そうならないため、いかに「彼氏からの暴力」を訴えることができるかどうかは、事前に方法・対策を知っておいて損はありませんよ。
◆警察は「彼氏からの暴力の証拠」がないと動かない
性的な暴力は最近、注目を浴びがちです。例えば、強制的な性暴力は非親告罪なので、あの元・TOKIOメンバーの山口達也さんのように表沙汰になることは多いんです。
ただ、身内同士の暴力や諍いに積極的に捜査がされないのは今も昔も変わりません。
例えば、彼氏から暴力が繰り返される日々でも「証拠」がないと、警察は動いてくれることはほとんどありません。軽症だと判断されれば、特にそうなんです。
いくら刑事事件として警察に「彼氏から暴力をふるわれています」と告訴をしようとしても、明確な証拠がないと告訴状の受理もしてくれないのが現実でしょう。
◆実は多い!彼氏から暴力を振るわれて我慢している女性
「どうやったら彼氏を訴えることができるか or 逮捕できるか」
そういう思考になる人は、すでに彼氏への感情を見切っている人がほとんどですよね。
ただ残念なことに、多くの女性が彼氏からの暴力に“耐えているだけ”という日々の人もいるんです。
理由としては、
- 自分が悪いと洗脳されている
- 彼氏が好きだから、自分自身が改善しないといけないと思っている
- 彼氏を嫌いになりきれない
など、もともと優しい女性が我慢を強いられていることがほとんどです。
表沙汰にならないことばかりで、実は彼氏から暴力を振るわれているという人はかなり多いはずです。
◆彼氏を逮捕してほしい!現行犯か在宅捜査か…
まず結論から言うと、警察は「現行犯」の事件は彼氏を逮捕しやすいんです。明確な証拠が“警察の目の前”であると、それ自身が明確な証拠があるためです。
なので、もし彼氏に暴力を振るわれていて「どうしても逮捕してほしい」というときは、こっそりとスマホから110番することを覚えておきましょう。
ただし、事後によるものは逮捕へのハードルがさらに高まってしまうんです。
- 暴力を振るっていたという明確な証拠が得られない
- 傷が本当に暴力によるものかどうか判断できない
- 目撃者がいない場合、客観的な証拠を得づらい
- 音声によるものでも、参考程度にしかならない事が多い
非常に悲しいことではあるんですが、警察は明確な証拠がない限りは積極的な捜査はしません。冤罪だと、痛い目を見るのは警察だからです。
なので、彼氏をどうしても“逮捕してほしい”というときは、暴力される前に警察に相談し、すぐにスマホを通話状態にできること、途中で110番できることが理想ですが、多くが事後による「在宅捜査」がほとんどになってしまうんです。
そのとき、明確な証拠を残して置けるかどうかが鍵になりますよ。
◆彼氏からの暴力の「証拠」を残しておくには?なんとしても訴えたいとき
訴えるときに「弁護士を使うかどうか」という選択肢を迫られますが、実際には弁護士に頼らなくても本人訴訟で相手を訴えることはできるんです。
そのとき、民事でも刑事でも“いかに相手を罰したいか”というときには、きちんと証拠を残しておきましょう。
もし彼氏からの暴力に耐えているだけの日々であれば、アザや傷などの写真はきちんと保存しておき、また病院で“第三者による暴力”が原因である診断書は必須です。
前出では「音声はあまり警察は参考にしたがらない」とありますが、民事事件ではボイスレコーダーによる音声も十二分に参考になったりするんです。amazonなどでボイスレコーダーは格安で売っている時代。もし彼氏が暴力男なら、事前に購入しておいて損はありません。
まとめると……
- 傷やアザなどの写真を残す
- 医師による“第三者による暴力”という診断書を取っておく
- 音声が残せるなら残しておく
ということが大切になるんです。
◆自分でも告訴はできるが…警察は弁護士を使うほうがいい?
民事事件で「本人訴訟」といって、弁護士を使わずに自分で訴えることは意外と簡単です。
ただし、彼氏から暴力を振るわれた恐怖心・トラウマ・PTSDを考慮すると、普通に訴状を作成したりするのは精神的にも苦痛を伴うものでしょう。
ただ、弁護士は数十万円かかることがあるので、金銭的にも厳しいときに「どうしても訴えたい」というときは、本人訴訟も選択に入れるべきです。
とは言え、刑事事件の告訴の場合は弁護士がいるかどうかで、警察の反応が変わることが多いんです。前出のように、警察は“冤罪”を恐れるからです。
でも、粘れば被害女性のみでも告訴はできますし、内容証明書の作成は今や、パソコンがあれば誰でもできる時代。
民事でも刑事でも、彼氏からの暴力に耐えられず「どうしても訴えたい!」というときは、弁護士を使わずとも自分自身で解決の手段があることは知っておきたいですよね。
まとめ
どうしても精神的に辛く、自分自身で動くことができない場合は証拠を明確に残し、弁護士に依頼するほうが無難だと言えるでしょう。
ただ、お金に余裕がない場合は「本人訴訟」という手段を取る人も多いんです。お金に余裕があっても、「弁護士にお金を使うぐらいなら、自分でやろう」という女性は増えているものです。
体力も精神的負担も強いられますが、もし彼氏からの暴力に怯える日々ならば「刑事・民事での本人訴訟」も含め、いかに証拠を残し相手を訴えるかという正当攻撃の姿勢も考えてくださいね。