障害年金 打ち切り者が増加する理由!? 不正受給の闇と穴

障害年金 不正受給

20歳前障害者の基礎年金打ち切りが広まったことが話題になっています。

そもそも障害年金には2種類あり、今回打ち切りが増える予定の「障害基礎年金」、そして20歳以後、企業に属して厚生年金を払っていた層の「障害厚生年金」に分かれるんです。

今回、政府が打ち切りを明確にしているのが「障害基礎年金」。20歳前にすでに障碍者であった人が対象で、年金の支払いがなくても障碍者であったことから「障害年金」受給が可能な仕組み。

実はこの「障害基礎年金」の中でも20歳前の受給者に“打ち切り”が増えているのが「所得」によるものと、表ざたにならない「不正受給」にありそうなんです。

 



◆障害基礎年金の中で所得制限が厳しい「20歳前診断」

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障害基礎年金で受給可能なのが1級と2級の障碍者。3級診断では障害年金の支給はなく、支給がある「障害厚生年金」とは制度が異なることが大きな問題だったりします。

ただこの「障害基礎年金」が今、打ち切りが増えている理由の一つが「所得制限」にあるんです。

20歳前に傷病を負った人の障害基礎年金については、本人が保険料を納付していないことから、所得制限が設けられており、所得額が398万4干円(2人世帯)を超える場合には年金額の2分の1相当額に限り支給停止とし、500万1干円を超える場合には全額支給停止とする二段階制がとられています。

Ref:日本年金機構

年金支払い義務が生じる「20歳前傷病」は、いわゆる福祉的な意味が強いのが「年金の積立」を行っていなくても支払いがなされることがあったため。

例えば、10歳の頃に失明したり、14歳の頃に交通事故で下半身不随になったりした人も「障害基礎年金」受給者対象なのですが、例え年金支払いをしていた未成年の頃でも「障害認定日」といい、障害基礎年金受給の資格がえられるわけなんです。

もともと「積立」によるものから支払いがされる年金ですが、20歳前傷病は年金の積立を行っていなくても受給できます。ただし「所得制限」といって、成人後に所得増加するほど「現存状態は快復」とみなされることもあります。

前出の日本年金機構の引用のように500万円を超える所得であれば「すでに完治している」「症状が軽い」「現存では障害基礎年金を受け取る病状ではない」ということが考えられるようになるんです。

 

◆増える「障害年金」の不正受給…SNS上で丸わかり

障害年金 不正受給

実はこの「障害年金」で問題になっているのが不正受給。

もともともらえるはずの障碍者が「障害年金が不受給だった」と肩を落とすことが報じられることもありますが、逆に「不正受給」はあまり問題になりませんよね。

例えば増えているのが「障害年金受給目的」で心療内科・精神科に通う人

障害年金は精神疾患も支給対象で、例えば「うつ病」「統合失調症」「発達障害」等も支給対象だったりします。

心の病も認知されてきた日本ですが、そこにつけこむことが多いのが「商業目的の精神科医」。

患者数を集めたく、障害年金を簡単に通そうとする心療内科医・精神科医が増えているという噂も立つことが多いんです。

特に、そのことを「SNS」などで恥ずかしげもなく公表する人が増えているのも事実。

例えば、Twitter上で「障害年金2級取得」と紹介しながら、ライブ配信をしている女性の数々。目的は金銭などだったりするケースも

恥ずかしげもなく自身の口座をさらけ出し、amazonアカウントで“おねだり”する姿には疑問を覚える人も多いんです。

また、障害年金2級の支給条件は、日本年金機構によると下記の状況。

障害等級の例 1級
  • 両上肢の機能に著しい障害を有するもの
  • 両下肢の機能に著しい障害を有するもの
  • 両眼の視力の和が0.04以下のもの(原則として矯正視力)
  • 両耳の聴力レベルが100デシベル以上のもの
  • その他
2級
  • 1上肢の機能に著しい障害を有するもの
  • 1下肢の機能に著しい障害を有するもの
  • 両眼の視力の和が0.05以上0.08以下のもの(原則として矯正視力)
  • 両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの
  • その他

精神疾患でも「障害基礎年金2級」であれば、仕事ができない、家にこもりっきりというのが一般的。2級に該当する症状が、身体に置き換えれば上記のようなものなんです。

にも関わらず、「就労不可」という診断書がありながら、障害基礎年金2級を受給し普通に働くことができる人が増えていることから「不正受給」が問題視されていたりするのが、「障害年金の表ざたにならない問題」だったりします。

 

◆医者だけじゃない!社労士の「障害年金目的」の営業

障害年金 打ち切り

もちろん、すべての精神疾患・心療内科は「患者のため」ということが一般的。ごく一部でしょう。

ちなみに障害年金にまつわる「お金儲け」でいえば、社労士の中にもそうした「営業的な面」で障害年金を狙うこともあるんです。

その理由が「障害年金申請の難しさ」にあるんです

障害年金というのは前出のように、例えば精神疾患であれば「それ相応の障害状態」にある必要があるんです。

ただ「うつ病」というのは目に見えない病気。今後、脳を見ればうつ病かどうか分かるという医学機器も出てくるでしょうが、現在は心理テストなど止まり。

「うつ病」=「心の病」とされているものの、実際には脳の働きが原因で障害が起こることで“目に見えない”ということを利用する人がいるのも事実。

そもそも精神疾患だけにスポットを当てるのであれば、「障害年金」を受給するための書類を一人で仕上げることが不可能です。

その理由が……

  1. 障害年金が受給できるように医師に現存の病状をきちんと説明できる
  2. 病歴・就労状況等申立書を理路整然と書き上げる

上記の特に2が不可能で、これを社労士・弁護士が代行することができます。

社労士は特に「障害年金」の代行に力を入れることが多く「成功報酬」だとしても「遡及請求」という障害年金の制度を巧みに請求することが可能だったりするんです。

※障害年金請求には「遡及請求」と「事後重症請求」があります。

もちろん、社労士というのは「本来、障害年金がもらえる人がもらえないことをサポートする」ということを信条にして仕事をしているはず

ただし、商業的な面しか考えない医者がいることと同様、社労士の中にも「お金目当て」の人がいる可能性はゼロではなさそうなんです。

 

◆本来もらえるべき障碍者のために!不正受給を解消するには

障害年金 不正受給

本来“働くことができない”ということからの福祉的な意味も強い「障害年金」ですが、前出のように不正受給が多いのが悲しいながら事実。

心療内科で「うつ病」を詐称したり、耳鼻咽喉科で「耳が聞こえない」というふりをする人が多いのも実際にはあることなんです

過去には反社会的勢力による「生活保護不正受給」が“シノギ”の一つとして話題になったこともあるんですが、障害年金に関してはあまり“負の側面”が報じられることがありませんよね。

本来もらえるべき障碍者の中には「障害年金を申請したが、医師が障害年金をよく理解していなくて“診断書”で現在の症状を軽く書かれてしまった」ということで不受給になった人もいるんです。

逆に、実は仕事をしていて所得も多く、にも関わらず障害年金を受給している層がいるのも事実。というのも、障害年金には20歳前傷病以外には所得制限がないからなんです。

厳密に言えば、障碍者でも就労できることが理想でしょう。例えば、足の障害を持っていてもプログラマーとして活躍することはできるでしょうし、障害者雇用も促進されているのも事実。

ただ障害基礎年金に関しては「20歳前傷病」の申請・受給により、所得制限に引っかかっている人が「不受給対象・打ち切り」が増えてきているようなんです。

また、増える「精神疾患」による障害年金受給なものの、支給対象は2級以上。2級以上は「就労不可」が大前提だったりするものの、実際には障害基礎年金の金額の低さから「就労もやむなし」と隠れて働く人がいるのも事実なんです

年金額
(平成30年4月分から)
【1級】 779,300円×1.25+子の加算
【2級】 779,300円+子の加算
子の加算

  • 第1子・第2子 各 224,300円
  • 第3子以降 各 74,800円

子とは次の者に限る

  • 18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子
  • 20歳未満で障害等級1級または2級の障害者

「もらえるべきなのにもらえない」

「障害年金がほしいから、仕事をしているのを隠す」

「障害年金」は特に就労条件を禁止されていないものですが、支給対象者の中には「就労不可」にも関わらず隠れて就労し“不正受給”としてみなされる人がいるのもネット上では散見されますよ。

どちらが本当に“もらえるべき対象なのか”ということを、改めて考えて「今回の打ち切りの理由」を調べてみてはいかがですか?

 

まとめ

生活保護とは違い、障害年金の不正受給が増えているのが「就労不可」の診断にも関わらず、実際には元気に就労している人が多いからなんです。

もちろん、就労自体は促進されるもの。ただ、実際に就労をすると「医師に“不利な診断書”が書かれる」ことを懸念し、就労支援施設にすら通わない層がいるという現実もあります。

日本年金機構側にも「障害年金」のあり方の骨格づくりと受給対象者の審査は厳密にしてほしいですよね。

 

【参考】

日本年金機構

【聞き手】

太郎さん/25歳(仮名)

14歳の頃に交通事故で下半身不随・高次脳機能障害を患う。現在はフリーライターとして活躍中。

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